ゴルフ界における男女格差が深刻な状況にあります。現在の国内男子ツアーは、史上最小の24試合にまで減少しており、その背景には日本経済の低迷が影響していると指摘されています。日本ゴルフツアー機構(JGTO)の諸星豊か会長は、ゴルフが他のスポーツに比べて経済状況に依存しているため、男子ツアーの試合数が減少していると述べています。
特に、男子ツアーでは試合のコストが女子ツアーよりも高く、プロ選手の人気にも差が見られます。1980年代には40試合以上あった男子ツアーが、現在ではほぼ半分にまで減少し、女子ツアーは37試合を維持しています。男子のジャパンプレイヤーズ選手権では、賞金総額が5000万円に対し、女子のアースモンダミンカップは3億円という大きな差が存在しています。
また、男性選手の間では賞金の安い大会が女子の最高額の大会と同じ週に開催されることへの不満も見られますが、女子選手たちは高額な賞金を得られる機会を喜んでいるのも事実です。今年の男子ツアーでは、金屋選手が約1億円を獲得しましたが、女子ツアーのトップ選手はその倍以上の賞金を得ています。
男子ツアーの人気低迷は深刻で、観客動員も減少傾向にあります。試合数が減る中で、ゴルフファンの関心を引く工夫が求められています。国内の試合数が減少し続けると、有望な若手選手は海外進出を選択する傾向が強まり、ますます厳しい状況に陥る可能性があります。
このような男女格差は、ゴルフ界全体に影響を及ぼしており、今後の対策が急務とされています。特に、男子ツアーのイメージアップや観客を引きつける施策が必要です。ゴルフ界がこの問題に真剣に向き合わなければ、人気の低下はさらに進行するでしょう。