フリーアナウンサーの渡邊渚さんが、フジテレビ時代の過酷な労働環境について衝撃的な告白を行いました。彼女は、2024年8月にフジテレビを退社し、その後PTSDを患っていたことを公表しました。渡邊さんは自身のエッセイで、フジテレビでの絶望的な日々を振り返り、若手アナウンサーの体調不良が続出している現状を訴えました。
渡邊さんは2020年にフジテレビに入社し、早くから人気番組に出演していましたが、2023年7月には体調不良のため入院。彼女は、体調を崩し、仕事の目標も失ったことを明かし、体の悲鳴に耳を傾けることの重要性を語りました。4ヶ月の療養を経て、ようやく日常生活に戻ることができた彼女は、PTSDの専門治療を受け、その過程での苦しみを告白しました。
渡邊さんのエッセイでは、フジテレビでの働き方が「労働は罰だと思っていた」と表現され、早朝から深夜まで拘束される日常が描かれています。特に、早朝番組の担当として深夜2時に出社し、翌日も同様の生活を強いられる中で、十分な睡眠が取れない状況が続いていました。最近、女子アナウンサーの体調不良が相次いで報告されており、過酷な労働環境が大きな原因とされています。
フジテレビでは、業務が人気アナウンサーに集中する傾向があり、視聴率を重視する制作側の圧力が影響していると指摘されています。制作費削減の影響で、女子アナウンサーがタレントのように使われることもあり、これがさらなる激務を生む要因となっています。
渡邊さんの告白を受け、テレビ業界の労働環境の見直しが求められています。アナウンサーがPTSDを患うほどの状況が続くことは許されるべきではなく、根本的な改善が急務です。テレビ業界の未来を考える上で、労働環境の改善は避けて通れない課題と言えるでしょう。